スタッフブログ

クラシックな造りの二人掛けソファの張替え

2021/04/10

椅子・ソファの製作・張替えの種沢製作所の河西です。
今週末は久々の雨の降らない、とても気持ちの良い週末です。

本日、二人掛けソファを納品してまいりました。
お客様は大変喜ばれておりました。

今回のソファは、つくりが昔ながらの単バネ仕様。
弊社の職人のほとんどがこの仕様のお直しが出来ます。

まずは丁寧に古い生地やバネを取り外して木フレームのみにします。
木フレームの傷みはここで確認して再度ボンドを入れたり、木部を足したりして補強します。
長く使っていただきためには見えないところこそ手を抜かずに作業を行います。

力布を張り、単バネを並べてバネ糸で釣っていきます。
バネ糸がかかるととても綺麗な幾何学模様になります。
その次は麻布でかぶせをして、藁土手刺していきます。
ここも大変重要でソファの形を維持するためにしっかりと硬く締めていきます。
そのあとは充填物を入れていきます。
今回はパームです。
弊社の代表が見本を見せていますね。
こうやって技術が受け継がれていきます。
そして今回はウレタンでとじました。
昔は金巾という布で行っていましたが、今回はウレタンを採用。
張地が繊細なため下地をしっかりとしたいと思ったからです。
その後張り上げて完成になります。

現代の椅子のつくりよりも大変手間がかかっております。
単バネの座り心地は本当に良いです。
もし、どこかで昔のつくりの椅子に出会えたら是非座ってみてください。
現代の椅子も素材が良くなっているので座り心地は大変良いのですが、また違った座り心地を感じさせてくれます。

本当にお客様には感謝です。
ありがとうございます。

河西

ページトップへ